こんにちは。李哲です。
いまさら遅いですが、なぜ冬は激しいスポーツを止めたほうがいいかを説明します。
このテーマを思い出したきっかけは、
一人の患者の話を聞いたからです。
この前、彼からこのような話を聞きました。
「最近なんかサウナに行った後、よく風邪を引きますね。麻黄湯など飲んですぐ治してますが。」
私は彼に聞いてみました。
「1週間に何回くらいサウナに行きますか?」
彼の答えは:「週に4回くらい。」
いくらサウナが好きだからと言っても、これはやり過ぎ。
風邪を引きやすくなったのは、サウナで汗をかき過ぎです。
『黄帝内経』には、このように書いてます:
「冬三月,此謂閉藏,水氷地坼,无扰乎陽,早卧晚起,必待日光,使志若伏若匿,若有私意,若己有得,去寒就温,无泄皮膚,使气亟夺,此冬气之応,養藏之道也。逆之則傷腎,春為瘘厥,奉生者少。」
文章は長いですが、
その要点は:去寒就温,无泄皮膚。
日本語に訳すると、温かくして皮膚からたくさん汗をかかないようにする。
温かくするのは、皆さんも分かると思います。
では、なぜ汗をかくのはよくないか?
気が抜けるからだとも言えます。
「気」というのはエネルギー.熱です。
汗をたくさんかくと、体温が下がるのがその原因。
自然の動物を見れば分かりますが、みんな冬は冬眠状態に入ります。人間みたいに綺麗に薄着にしたり、マラソンしたりする動物はいません。
動物の本能は、自然の法則に合ってます。
合ってないのは人間だけ。
冬はパワーを貯める時期なので、おいしいものを一杯食べて、よく寝て、体を養うべきです。貯める目的は、来年使う為。
もちろん豚さんみたいに、食べて寝てるだけは良くないです。
運動は必要なのです。
ただし、汗を一杯かく運動は、逆に体のパワーを失うから良くないという話です。
テニス.サッカー.マラソンとかはあまりオススメしないけど、ストレッチ.ヨガなどのゆるい運動はOK。
日本には、なぜか2月にマラソン大会がありますね。
私は初めてテレビで見たとき、「なんてバカな運動だ!」と思いました。(言葉が失礼ですみません)
反対する理由は:
1.そもそもマラソンで、健康にはなれない。
マラソン選手が引退した後、健康に過ごしている人は少ない。
たくさん走ると、筋と筋肉だけではなくて、関節を傷めるだけ。
中医学の理論から言うと、特に肝臓(筋は肝臓が管理している)に悪い。
2.冬に汗をたくさんかく激しい運動は、自然の法則に逆らっている。
上の理由を見ても理解できないなら、ほかの言葉で説明します。
人間は自然の気を吸いながら生きてます。何日か食べなくても生きるけど、呼吸しなかったらすぐ死ぬ。
酸素は気の中のひとつの種類。
ほかにも見えないパワーがあるわけです。
自然の法則だと、冬は「収納に収めてる」時期なので、パワーが一番少ないときです。つまり、人間を養ってくれる気が少ない時期。
こんな時に、わざと汗をたくさんかいても、自然は気を補給してくれません。汗をかくあなたは失うだけ。
冬の貯蔵が少ないから、来年になると、病気に対する抵抗力も弱いわけです。つまり免疫力が低くなる。
逆に夏になると、大自然は気をたくさん放出します。この時期は、いっぱい汗をかいてもかまわない。
汗で気(エネルギー)を失っても、自然は補給してくれるから。
汗をかくのは、激しいスポーツだけではありません。
夫婦の子供作りも同じ。
子供を作りたいなら少し控えて、春夏になったとき頑張ったほうが良いです。
ここまで書くと分かりますが、冬の昼にマラソンとかテニスをして、夜は子供作りに頑張る人ほど、来年になると大変なことになります。
人間は自然が生んだものなので、
自然の法則を無視しないでほしいですね。
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