
こんにちは、李哲です。
今回は、私の心にずっと引っかかっていたコメントについてお話しします。
「足つぼや整体で治せるのは生理痛くらいで、他の病気は難しい」という意見です。
この考え、ちょっと待ってください。
本当にそうでしょうか?
私の経験と中医学の視点から、この意見に修正を加えたいと思います。
1. 生理痛・生理不順の事例が多い理由
私の足つぼ整体に来る方の多くは女性です。
だから、生理痛や生理不順の改善事例がブログにたくさん出てきます。たとえば、生理中に息が吸えない女性を20分で治した例。でも、それだけが足つぼや整体の効果ではありません。
実際、軽い症状から始まる「未病」の段階でケアすれば、もっと大きな病気を防げる可能性があるのです。
2. 中医学の鍵:「未病」を治すとは?
中医学で有名な「未病を治す」という言葉、聞いたことがある方も多いでしょう。
未病とは、病気がない状態ではなく、症状がまだ軽い段階のこと。
つまり、未病も立派な「病気」の一種です。
ローマは一日にして成らず、病気も同じ。
いきなり重病になるのではなく、最初は小さな不調から始まります。
例えば:
- 手足が冷たい
- 眠りが浅い
- 便秘や下痢が続く
- 疲れが取れない
こうしたSOSを無視せず、未病の段階で根治すれば、乳がんや子宮筋腫、不妊症といった重い病気を防げるかもしれません。
関連記事:未病とは何か?中医学の予防哲学を解説
3. 自分の身体の声 vs 病院の検査数値
病院に行って「検査数値は正常」と言われても、手足が冷えたり、倦怠感が続いたりする。
それでも「私は元気」と自分を騙していませんか?
患者さんから聞いた話ですが、ある医者に「生理痛は病気じゃない。普通にあるもの」と言われたそうです。生理痛を医師が病気と認めなかった症例。
本当に?痛みが「普通」なら、男性医師に聞きたいですね。
「毎月睾丸が痛くなっても、それも普通ですか?」
自分の身体の感覚を信じず、機械や数値だけを頼るのは危険です。
身体のSOSに気づくのは、患者さん自身が一番!医療機器ばかり信じると、以下の患者さんみたいに心臓発作で命を落とすかも知れません。
4. 日本人が病院に頼りすぎる問題
日本の方々、主治医に質問していますか?
「私の病気の原因は?」
「なぜ悪化したの?」
多くの人は「先生を信じれば治る」と盲信しがちです。
特に年配の方にその傾向が強いですね。
このテーマは「病院の主治医を信じすぎる日本人へ」でも書きました
でも、現実を見てください。
医者を信じた結果、どれだけの人が本当に良くなっているでしょうか?
周りを見れば、残念な結果も多いはずです。命を救う医学が正しければ素晴らしいですが、間違った医学に頼れば「Game Over」。がん治療で破産した患者さんの話も何度も耳にしました。がん治療で破産を避けた漢方症例。
5. 治療効果は自分で判断できる
大事なのは、自分の身体がどう変わったか。
例えば:
- 夜ぐっすり眠れるようになった(睡眠の質を上げる自然療法)
- 食事が美味しく感じる(食欲不振の改善法)
- 便通がスムーズに(便通を整える生活習慣 )
- 疲れが取れやすい(疲労回復のオススメツボ)
こうした変化を感じれば、どの治療が自分に合うか分かります。
私は患者さんの質問が大好きです。
真剣に考える姿勢が見えるから。
分からないことは「分からない」と正直に言います。
だって、患者さんが治ることが大事で、私のプライドなんて二の次ですから。
6. 足つぼ・整体の限界と可能性
確かに、今のところ私のところには、がんなどの重病患者さんはあまり来ません。
だから「重病を治せる」とは言えません。
でも、足つぼや整体が身体にプラスになるのは間違いない。たとえば、1型糖尿病を足つぼで改善した症例では、インスリン注射より効果的でした。また、生理の痛みと貧血で足が震える女性、1回の施術で笑顔になりました。詳細は生理痛と貧血が1回で改善した治療例 でどうぞ。
未病の段階でケアすれば、重病を予防できる可能性は十分あります。
西洋医学でボロボロになってから来る方が多いですが、最初から自然療法を選ぶ人はどれくらいいるでしょうか?
アメリカの著名な中医師:倪海厦(ニハイシャ)先生1なら重病にも対応できたかもしれませんが、足つぼ・整体だけではそこまでの自信はない。それでも、軽い不調の段階で手を打てば、効果は絶大です。
7. 自然療法の選択肢とタイミング
身体がSOSを出したとき、選べる自然療法はたくさんあります。
- 漢方:漢方薬で未病を改善する方法(コロナ篇)
- 鍼灸:鍼灸が効果的な症状とは?
- ホメオパシー
- ヨモギ蒸し
- 気功
足つぼや整体もその一つ。
痛みが怖くなければ、食生活を見直すだけで調子が良くなることも多いです。たとえばコーヒーを止めるだけで、睡眠の質と便通が良くなるケースもあります。
大事なのは、身体の異変に気づいた「最初」にストップをかけること。自分が何を間違えたのか考える癖をつければ、重病には絶対なりません。
8. 「重病を治すのが本物の医学」という誤解
「重病を治せるから科学的な治療だ」という考えは、手遅れになってからの対処でしかありません。
中国語で言う「亡羊補牢」(羊が逃げてから柵を直す)と同じ。
未病のうちに防ぐのが、真の健康への道ではないでしょうか?
(おわり)
コメント