前書き
こんにちは、李哲です。
先日、化学物質過敏症の患者さんが来院され、足つぼ40分と整体20分の施術を受けました。彼女の体験談は記事の最後にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。
この記事では、化学物質過敏症の原因について、私の視点から解説します。参考になれば幸いです。
化学物質過敏症とは本来存在しない病気
化学物質過敏症は、本来存在しないはずの病気だと私は考えています。
確かに、強いにおいは誰でも不快に感じます。しかし、シャンプーや洗剤のような日常的なにおいに過剰反応するのは、通常ではありません。例えば、体内には有害な菌が存在しますが、普通はそれに過敏に反応することはありません。
人間の体は動態的なシステムです。たとえるなら、部屋に設置した火災探知器と同じ。煙の量が1から100までは反応せず、101を超えた時点で初めて警報が鳴ります。それが正常な仕組みです。もし常に反応していたら、体は疲弊してしまいます。
中医学のもっと詳しい仕組みは、体の不思議な仕組みで詳しく説明しています。参考になると幸いです。
においに敏感な原因は「肺」と「大腸」の関係
中医学の観点から見ると、においの感知は「肺」と深く関係しています。そして、「肺」は「大腸」と密接につながっています。
大腸や肺に毒素や老廃物が溜まり、正常に機能しなくなると、においに対する過敏さが現れやすくなります。健康な状態なら、においのレベルが1から100まででも無視できます。しかし、内臓が弱ると、50程度でも体が警報を鳴らし、不快感や逃げ出したくなる衝動が起こります。
肺や大腸を傷つける要因は多くありますが、特に日常生活での禁止物が大きな敵です。
うつや悲しみが肺を傷つける影響
肺を傷つける要因には、感情も含まれます。中医学では、これを「鬱傷肺(うつが肺を傷つける)」と呼びます。過度な悲しみやうつは、肺に悪影響を及ぼします。
一方で、笑いや喜び、楽しさは肺だけでなく他の内臓にも良い影響を与えます。失礼ながら、化学物質過敏症の方には、笑顔が少なく楽しい気持ちが少ない傾向が見られることがあります。
人間の気持ちが内臓への影響は、七情と体調不良の関連で詳しく説明しています。
化学物質過敏症を体質改善で治す!重要な3つのポイント
化学物質過敏症と診断されても、以下の3つのポイントを守れば改善が期待できます。
- 食事を変える:体に負担をかける食品を避け、栄養バランスを見直す。
- 気持ちを整える:ストレスや悲しみを減らし、ポジティブな感情を増やす。
- 体を強化する:余裕があれば、ツボ療法や漢方で内臓機能を高める。
体が強くなれば、些細な毒素は自然に処理され、過剰な警報が鳴ることもなくなります。
冒頭で触れた患者さんの感想はこちらです:
彼女は肩こりもひどかったのですが、大腸経の流れを見ると、肩と大腸が繋がっていることがわかります。つまり、肩こりは大腸に毒素が溜まっているサインかもしれません。
化学物質過敏症は治らない病気ではありません。落ち込まずに、上記の1~3を実践してください。体は必ず変わります。
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