ツボを押しても痛くない人は重症?たまねぎの皮でわかる身体の深い不調と鍼灸の仕組み

ツボを押しても痛くない——。
実はこれ、健康どころか“重症のサイン”です。

多くの人が誤解していますが、 痛みがないのは「流れが良い」からではありません。 むしろ、老廃物が何層にも積み重なり、 身体が反応できないほど弱っている状態なのです。

目次

ツボを押しても痛くない人が増えている

こんばんは、李哲です。
今日は「たまねぎの皮」を例にして、身体が重症かどうかを説明します。

赤玉ねぎの断面。層が重なって見えるたまねぎの皮のイメージ
たまねぎの皮のように、老廃物は一層ずつ積み重なっていきます。


最近、Priv Careに来る患者さんの中で、ツボを押しても全然痛くないという方が増えています。

これは本来ありえないことです。
流れが悪くて途中で止まると、最初は細かいコリができます。時間が長くなるほど細かいコリが集まり、だんだん大きな塊になります。

(コリ=老廃物のかたまり)

そしてその大きなコリが、一層一層重なって、最終的には「たまねぎの皮」のように分厚くなるのです。

整体は“外側の皮を剥く”作業

中国整体の治療は、外側からその皮を一層ずつ剥くのと同じです。外側の皮が薄くなると、中に隠れていたものが出てきます。

こうなると循環が良くなり、末端の組織まで血が届きます。新鮮な血をもらった神経は再び働き始め、外からの刺激に対する痛み・かゆみなどの反応が戻ってきます。

施術着を着た男性が両親指で患者の筋肉を押している整体施術の様子
循環が改善すると、神経の反応が戻り、痛みやかゆみを感じられるようになります。


つまり、整体をしても痛みが全くないのは、身体が良いのではなく、むしろ重症です。老廃物が溜まりすぎて、感覚神経まで鈍くなっている。

健康な人なら老廃物の塊はなく、ツボを押せば普通は痛いのです。だからこそ、痛みが出るところまで刺激を入れる必要があります。

最初は痛くなかったのに、何回かやってから痛くなった場合、これは身体の敏感度が回復している証拠です。続けていけば自然な状態に戻れます。

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鍼灸治療で“昔の症状が再び出る”理由

鍼灸院になってたくさんの鍼治療をしてから、もう一つの現象を発見しました。鍼灸治療を進めると、昔あった症状や、昔痛かった場所が再び現れることがあります。

これは「その時にちゃんと治していなかった」ためです。体のシステムに治す力がなかった時、症状を一時的に抑える薬を使うと、体はその病巣に“蓋”をして奥に隠します。

たとえ話:風邪 → 生理痛 → 胃痛 → 不眠症

小さい頃、風邪をよくひいたとします。病院の薬で熱や痛みを抑えた場合、治ったのではなく蓋をしただけです。抗生物質や鎮痛解熱剤の正体は、以下、生化学者が書いた論文をご覧ください。

学生時代の生理痛や胃痛も同じ。薬で症状は消えたように見えるけど、深いところに押し込んだだけです。

中年になって不眠症になり、また薬で抑える。これも同じ仕組みです。

つまり、風邪 → 生理痛・胃痛 → 不眠症。これらの“残り”が全部、身体の深いところに溜まっているのです。たまねぎの皮のように、一層一層重なって大きな玉ねぎになります。

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体が強くなると“蓋を開け始める”

漢方薬や鍼灸で五臓六腑が強くなると、体は隠していた病巣を見つけて掃除しようとします。

その時に現れるのが、昔あった症状の再発です。これは悪化ではなく、たまねぎの皮を剥いて中が見えてきた証拠です。

日本語で言う「ツケが回ってくる」に少し似ています。

ステンレス容器に置かれた数本の鍼とピンク色の花のクローズアップ
体が強くなると、隠れていた不調の“蓋”が開き、昔の症状が現れることがあります。

もちろん、昔あったすべての症状が出るとは限らない。途中であなたの体が強くなれば、自然に毒素・老廃物の掃除が始まり、鍼治療を始めても昔の症状が現れるのは少ないです。

最初の鍼治療後にめちゃくちゃ眠くなるのはよくあること。これは、鍼の刺激であなたの体のシステムが活発になり、体内の大掃除をしようとするからです。体内のメンテナンスをする時、体は必ずすべてのエネルギー消耗を減らすため、強制的にシャットダウンします。つまり、寝ること。

いわゆる好転反応もこの一つの反応です。

🔎合わせて読みたい:好転反応:熱、めまい、頭痛、眠気の原因を詳しく説明します

自然療法で整えている人は“皮が溜まらない”

普段から漢方薬や鍼灸などの自然療法で体を整えている方は、老廃物が一層一層積み重なることはありません。

不調があったとき、「便利だから」と市販薬に頼るのはやめてください。症状改善した方もいますが、その副作用にやられた方、私は何人治療したか知りません。

🔎合わせて読みたい:鉄剤の副作用で胃痛になった女性、鍼1回で痛みが消えた

漢方薬・鍼灸は即効性にも優れています。そして中医学の治療は、体内システムの強化・再進化なので、老廃物や毒素を溜めないのが大きなメリットです。

まとめ

● ツボを押しても痛くない=健康ではなく「重症のサイン」
老廃物が何層にも積み重なり、身体が反応できないほど弱っている状態です。

● 整体や鍼灸は、たまねぎの皮を一層ずつ剥くように治す
外側の老廃物が取れると、血流が改善し、神経の反応が戻ってきます。

● 昔の症状が再び出るのは「悪化」ではなく、蓋が開いて治るプロセス
薬で抑え込んだ症状が、体が強くなることで掃除され始める現象です。

● 自然療法で整えている人は、老廃物が溜まりにくい
漢方薬・鍼灸は体内システムを強化し、毒素を溜めない体に戻します。

ツボの痛みが戻る、昔の症状が一時的に出る——これらはすべて、
「体が本来の働きを取り戻しているサイン」です。

あなたの体は必ず変わります。焦らず、一層ずつ整えていきましょう。

※2010-1-16に書いた記事ですが、最近の感想を含めて大幅にリライトしたので、今日の日付にしました。

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