まえがき
こんにちは、李哲です。
私はアメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の多くの記事を翻訳し、日本語で公開してきました。倪海厦先生は中医学の分野で非常に評価が高く、特に重篤な疾患に対する漢方治療で知られています。
皆さんがこの記事を読んで気になるのは、おそらく「具体的な治癒率」や「どれだけの患者が助かったのか」という点でしょう。「もし本当に素晴らしい先生なら、どんな病気をどれだけ治療し、何人が回復して何人が亡くなったのか?」といった疑問が浮かぶのは自然なことです。
倪海厦先生の公式ホームページには、ある時期の治療に関する具体的な数字が記載された記事がありました。それを翻訳し、皆さんに公開しています。統計データや治療成果に興味がある方はぜひ確認してみてください。
倪海厦先生が本当に実力のある中医師なのか、それとも宣伝によって有名になっただけの人物なのか、その判断はあなた自身に委ねたいと思います。私が提供するのは、あくまで事実と翻訳に基づいた情報です。
以下に、倪海厦先生の原文(中国語)とその翻訳を紹介します。具体的な症例や統計を通じて、彼の治療哲学や成果を深く理解していただければ幸いです。
統計データ:45人の重症患者のうち3人が死亡。その原因は抗がん剤と放射線治療による手遅れ
元の中国語文章と翻訳
花開果熟 (2005年6月11日 漢唐中醫 倪海廈 有感於佛州診所蓮霧樹前)
2005年3月30日から2005年6月11日までの約3ヶ月間、倪海厦先生はフロリダ州の診療所で45名の重症患者を診察しました。この短期間に多くの患者を治療し、その結果を記録しています。
45人中3人が亡くなったとされていますが、その原因は西洋医学の抗がん剤や放射線治療による身体の衰弱が大きかったと先生は指摘しています。以下に、その具体的な症例を挙げて詳しく説明します。
- 日本の女性患者
この方は乳がんと診断され、日本で手術を受けました。その後、抗がん剤治療を続けましたが、がんが肝臓と肺に転移してしまいました。倪海厦先生の診察を受けた時にはすでに末期状態で、残念ながら亡くなりました。
先生によると、抗がん剤が彼女の体力を奪い、回復の余地をなくしたことが死因に大きく影響したとのことです。 - 台湾の女性患者
1995年に乳がんと診断され、乳房切除手術を受けた後、32クールもの抗がん剤治療を受けました。その結果、がんが肝臓とリンパ系に転移し、非常に深刻な状態で倪海厦先生のもとに来院しました。3週間の漢方治療を行いましたが、すでに体が耐えられないほど弱っており、亡くなってしまいました。
興味深いことに、病院の医師は当初「生存期間は10年」と予測していましたが、その予測通り10年後に亡くなったのです。このケースから、抗がん剤が延命効果をもたらした可能性はあるものの、根本的な治療にはならなかったことが伺えます。
- 舌癌の女性患者
この患者さんは舌がんで、倪海厦先生の漢方治療を受けていました。治療によって腫瘍が小さくなる効果が見られたものの、彼女は漢方薬の味が「まずい」と感じてしまい、自己判断で服用を中断してしまいました。その3日後、腫瘍が頸動脈を圧迫し、脳への酸素供給が不足して急死してしまったのです。
おじいさんの証言によると、漢方を続けていれば助かった可能性が高かったとのことです。このケースは、患者自身の治療への協力が結果に大きく影響することを示しています。
抗がん剤は無効かつ有害であるという主張
倪海厦先生は、抗がん剤や放射線治療が患者の体に深刻なダメージを与え、むしろ寿命を縮めるケースが多いと繰り返し述べています。西洋医学では標準治療とされるこれらの方法が、実際にはがんを悪化させたり、他の臓器に転移を誘発したりするリスクを孕んでいると考えているのです。
一方で、同じ3ヶ月間に多くの患者が回復した事例もあります。以下にその成功例を紹介します。
- 他州から来た舌癌の男性
この方は舌がんで苦しんでいましたが、倪海厦先生の治療を受けて回復しました。具体的な治療内容は明記されていませんが、漢方薬と鍼灸を組み合わせたアプローチが効果を上げたのでしょう。 - 元スチュワーデスの女性
大腸がんの手術を受けた後、がんが肝臓に転移してしまいました。しかし、倪海厦先生の治療によって状態が改善し、健康を取り戻しつつあります。彼女のケースは、手術後の転移にも漢方が対応できることを示しています。 - 白血病と前立腺がんの男性
この男性は白血病と前立腺がんを併発していましたが、治療後に回復し、現在はヨーロッパを旅行するほど元気になっています。重篤な疾患が複数あっても、中医学の力で生活の質を取り戻せる例です。 - 全身性エリテマトーデス(SLE)の複数患者
西洋医学では難病とされるSLEですが、倪海厦先生のもとで治療を受けた複数の患者が回復しました。この病気の治療における中医学の有効性は、注目に値します。
李哲の解説:SLEと中医学
全身性エリテマトーデス(SLE)は、西洋医学では自己免疫疾患として指定難病に分類され、完治が難しいとされています。しかし、中医学では体のバランスを整えることで治療可能だと考えられています。以下に倪海厦先生の具体的な症例を紹介します。
- SLEの症例:不眠症が解消し、関節痛、顔の紅斑、足の冷えが軽減しました。患者の症状が一つずつ改善されていく様子が記録されています。
- 末期肺がんの症例:余命4ヶ月と宣告された患者が、漢方治療で何年も生き続けました。驚くべきことに、主治医までもが漢方薬を勧めるようになったそうです。このケースは、中医学が西洋医学の限界を超える可能性を示しています。
倪海厦先生の最後のメッセージ
**花開果熟 (2005年6月11日)**より抜粋:
「世の中には2つの投資があると私は考えています。
1つ目は利益を追求する商売です。西洋の功利主義では、どれだけ儲けたかで成功か失敗かを判断します。たとえば、企業が利益を最大化するために効率を重視するようなものです。
2つ目は、逆に赤字を覚悟する投資です。金銭的な儲けはありませんが、知識や技術を子孫に残すことができます。その『功績』と『徳』はお金では測れない価値を持ちます。たとえば、古代の賢人が自らの知恵を後世に伝えたようにです。
私はこれまで貯めたお金を使い、医学の臨床経験を子孫に残すために弟子を選び、教えています。未来の報酬率が高いことを願っています。具体的には、私の治療法が次の世代に受け継がれ、多くの人々が健康を取り戻すことです。
私にとって金銭的な儲けはありません。しかし、私が『儲けたもの』は子孫代々の健康な体であり、皆さんが正しい医学観念を持つことです。たとえば、薬に頼らず自然治癒力を高める考え方が広まることです。
私の夢は、中医学のレベルが私を超える素晴らしい先生がたくさん現れ、たくさんの患者を救うことです。その時が来たら、私は安心して退職し、趣味である音楽を楽しみたいと思います。フロリダの診療所の蓮霧樹の前で、そんな未来を想像しています。」
このメッセージからは、倪海厦先生の深い信念と中医学への情熱が伝わってきます。彼は単に患者を治療するだけでなく、後世に正しい医学を残すことを使命としていました。
西洋医学と漢方の対比:乳がん患者の事例
西洋医学で4年後に死亡、治療を受けなかった患者は生存
倪海厦先生の治療を受けたアメリカ人女性2人のケースを紹介します。この2人は、同じ時期に乳がんと診断された友人同士でした。
- 富裕層の女性
彼女の夫は病院の麻酔科医で、経済的に恵まれていました。医療保険も充実しており、最先端の西洋医学治療を受けました。具体的には、手術、抗がん剤、放射線治療を組み合わせたフルコースの治療です。しかし、乳がん発症からわずか4年で亡くなってしまいました。
倪海厦先生によると、これらの治療が彼女の免疫力を低下させ、がんの進行を早めた可能性があるとのことです。 - 貧困層の女性
一方、貧困層の友人は高額な医療保険を払えず、西洋医学の治療を一切受けませんでした。彼女が倪海厦先生のもとに来たのは、乳房の塊が破れて悪臭を放つほど悪化した時でした。それでも漢方治療によって生き続けています。このケースは、西洋医学の介入がない方が生存率が高いことを示唆しています。
乳がんの悪臭の原因
乳房の塊が破れると悪臭が発生する理由について、倪海厦先生は以前の記事で詳しく解説しています。詳細は以下のリンクをご覧ください:
乳がんの悪臭原因解説
乳がん患者3人の治療比較(2009年4月8日公開)
原文リンク:幾個乳癌案例的比較
2009年4月6日、3人の乳がん患者が再診に訪れました。それぞれの背景と治療経過を詳しく見ていきましょう。
1. 友人の紹介で診察した台湾の女性
この患者は、来院前に病院で生検を受けていました。
この台湾人女性は、倪海厦先生の治療を半年間受け、体力、睡眠、便通、食欲、顔色が改善し、手足も温かくなりました。中医学では乳首の凹みが重症のサインとされますが、彼女にはその兆候がありませんでした。
この日は乳がん治療ではなく、けがによる腰痛で来院。鍼灸治療で即座に痛みが解消しました。
2. 西洋医学で全財産を失った女性
この方は最初に西洋医学の手術を受け、抗がん剤と放射線治療を続けた結果、がんが肺に転移。さらに右脇のリンパをすべて摘出したため、右腕に激痛と象の足のような腫れが生じていました。
倪海厦先生のもとで2週間の治療を受けた結果、便通が改善し、手足が温かくなり、痛みも軽減しました。ただし、睡眠と体力はまだ十分に回復していません。
彼女は病院の治療費で全財産を失い、一銭も残っていない状態で来院しました。現在はNPO財団の寄付金で治療費を賄っています。夫を亡くし、3人の子を育てる彼女を見て、倪海厦先生は「私が診なければ誰が診るのか」と使命感を語っています。「西洋医学が彼女をこんな窮地に追い込んだ」と憤りを隠しませんでした。
3. タモキシフェンで多臓器がんになった女性
病院で「タモキシフェンを5年間飲めば乳がん再発を予防できる」と言われ、それを信じて服用した結果、乳がんに加えて肺がんと肝臓がんを発症。2週間の漢方治療で若干の改善が見られたものの、夜はまだ熟睡できず、昼間に少し眠れる程度です。
倪海厦先生は「この状態では治せる自信がない。寿命を延ばすのが精一杯かもしれない」と正直に述べています。
その他の成功例:中医学の可能性
- 男性の乳がん+白血病
西洋医学の3大療法(手術、抗がん剤、放射線)を受けた後、左側の乳がんが右側に転移し、白血病も発症。しかし、漢方治療で睡眠、便通、体力が改善し、冷たかった手足が温かくなり、腫れも解消しました。白血病の改善は、第六椎の圧痛がなくなったことで確認できました。 - 乳がんステージ3の女性
ミシガン州から来た患者で、半年の漢方治療で驚くべき進歩。体重が17kg減少し、朝までぐっすり眠れるようになり、便通が正常化。手足も温かく、食欲も良好で、がんの痛みは一切ありません。彼女は病院で腫瘍摘出手術を受けただけで、乳房やリンパの切除、抗がん剤、放射線治療は行っていません。そのため回復が早かったのです。 - 余命3ヶ月の肺がん患者
80代のお婆ちゃんが4年前に肺がんと診断され、西洋医学で余命3ヶ月と宣告されました。しかし、倪海厦先生の治療で4年生き続け、呼吸困難がなく、食欲も良好です。認知症の夫に会う時以外は楽しい生活を送っています。
李哲の説明:認知症の最大の原因は、病院の薬が認知症を引き起こす記事で説明しました。
李哲の総括:中医学の未来
倪海厦先生が亡くなった後、アメリカの診療所は閉鎖しました。現在、重篤な病気を治療したい方は、台北漢唐中医診所を訪れてください。先生の弟子たちがその遺志を引き継ぎ、最善を尽くしています。
倪海厦先生の経験から、西洋医学の治療を受けない患者ほど治癒率が高く、治療を受ければ受けるほど死亡リスクが上がることがわかります。西洋医学を一切避け、信頼できる中医師に相談すれば、乳がんのような病気も治癒可能だと彼は信じていました。その真偽を、ぜひあなた自身の目で確かめてください。
(おわり)


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