こんにちは。李哲です。
1年で約20回の鍼治療で、乳癌のしこりが小さくなった女性の例です。
一人40代の女性。
だいたい2週間に1回来る方です。
2017年の年末、彼女から聞いたのは「乳がんのシコリ(腫瘍)が減りました。」どのくらい小さくなったかは、精密機械で計ってないので分かりません。あくまでも彼女の体感です。
去年のカルテを見たら、その時彼女が言う乳癌のサイズは3~4㎝。
この1年で彼女が通ったのは24回です(2週間に1回)
腫瘍の場所はちょうど左の心包経にあったので、治療としてはいつも右の内関穴と大陵穴だけを刺しました。
毎回、彼女の主訴は乳がんの腫瘍がメインではなかったので、子宮筋腫と首肩コリと腰痛、あとは鼻の調子(花粉症の鼻水)を対象にしました。予想外に乳癌のしこりも小さくなり、私も聞いて嬉しかったです。
彼女の花粉症の鼻水が止まらないのは、治療記録があります。以下の記事、どうぞご参考に。
今まで何人か乳がんの患者さんを診たけど、彼女は乳がん治療に集中してないのに、逆に効果がいいケースです。
なぜ彼女は特別に効果が良いのか。
最大の原因は性格です。
彼女の性格をまとめると、
- おおらかで楽観的
- 病院の先生の言いなりにならない
彼女が乳癌を話題にしたのは、1年前の初診日と1年後の今日です。その間は、乳癌の状況がどうなったかを一切話してない。
毎回彼女が旅行先で出会った面白くいネタで、ふたりとも大笑いです。治療に来たのか、お笑いに来たのか、よく分からない状況(笑)
私が尊敬するニハイシャ先生は、乳癌の論文で言いました。
「恨み、悪口などは止めましょう!」
なぜなら、気持ちの持ち方は、心臓に直接な影響があり、長期的なストレスは乳癌の元になるから。詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
乳がんの治療は難しくないです。
時間をかければ、徐々にシコリが小さくなります。
私が一番困るのは、患者さんがずっと乳がんを気にしている事。
誰が乳がんで死んだニュースを聞いたら、その夜から「自分ももうすぐ死ぬんじゃないかな?」と怖くなり、その夜から不眠症になる。
ちょっと痛くなったりすると、すぐ「乳がんが悪化したのではないか?」と不安で、ネットでいろいろ自分で調べ、自分で病名を診断します。
これが、いわゆる杯中の蛇影。
このようなマイナス的な思考を変えないと、病気を治すのは無理です。病は気からと言いますが、冗談話ではありません。特にがん患者には、ダイレクトな深刻なダメージがつきます。
癌はあなたが考えて治る病気ではありません。
考えても無駄です。
だったら、生活を楽しむ方が生きがいがあるでしょう?毎日自分の乳がんばかり考えて、なんの得がありますか?
楽観的に生活しましょう。
おおらかな気持ちは、病状の改善につながるだけではなくて、メンタルヘルスも飛躍的に向上します。
その上に、正しい治療法を選べば、完治する可能性は十分あるのです。
コメント